「阿佐谷進交会」の支援について

菅 務

(1)商店街の概況

「阿佐谷進交会」は杉並区の中心部、JR総武・中央線「阿佐ヶ谷駅」北口の東西の高架沿い約150㍍を中心とした近隣型商店街である(阿佐ヶ谷駅周辺は南北の改札口を中心に14の商店街が存在、北口駅前に大型店「西友」がある)。

当商店会の立地状況としては、阿佐谷北1丁目を主体として、周辺には地元で有名な神明宮や世尊院、杉並第1小学校、河北総合病院などが存在する。また、当商店会の加盟店は現在43店で、多い店舗としては食料品関連で10店、次いでクリーニング店と建築会社(電気や造園含む)6店、薬局・薬店と飲食店4店、理美容店3店、教会、公衆浴場もある。ただ、近年徐々ではあるが、店舗が減少傾向にある。

(2)商店街の主な活動状況

当商店会の主な活動としては、一昨年度は東京都の「LED化事業の推進」により、明るい街、商店会の美化、通行人の安全・安心の確保などを目的とした街路灯のLED化が推進され、昨年2月、無事に完了し、商店会全体が一段と明るくなった。

次に、杉並区内共通券である「なみすけ商品券」が年2回に分けて発売され、今年度も前期分は即日に完売した。また、当商店会の恒例行事は、主に次の2点が挙げられる。

1点目は、毎年初秋に阿佐谷地区の商店街全体が協力して開催している「神明宮祭礼」が有名で、数多くの地元住民が参集して来る。次いで2点目は、毎年12月第1日曜日に開催される「餅つき大会」があるが、毎年400名以上の人々が参加し賑わっている。

(3)主な支援活動

当商店会へは一昨年7月から支援活動している。また、この間の主な支援活動としては、「LED街路灯の設置」を重点に、「神明宮祭礼」や「餅つき大会」への推進と参加や諸事案に対する支援を行い、お陰で商店会員や地域住民方とも交流を深めることができた。

また、当商店会の役員会(6名で構成)は毎月10日・午後8時半から2時間程度開催されているが、各人年齢的に近く(60歳後半が中心で、殆どが幼なじみである)、協力体制は良く結束力も強い。さらに昨年度では、より集客力を高めていくための新規活動として、私のネットワークを活かし、12月の「餅つき大会」では「新潟・佐渡の特産品販売」を併設し、これまで以上の賑わいが見られた(今後も恒例化→名物化行事に繋げていく)。

(4)新たな取組みに向けて

当商店会への支援事業(中小企業診断協会商店街支援事業)は、本年3月末で終了した。

しかし、当商店会としては、その後も新たな取組みを行いたいとの意向が強く、特に「ホームページのリニューアルをしたい」との要望があり、私も適宜相談に乗らせてもらった。また、その後、情報関連に強い中小企業診断士の協力を得ることができた。現在、毎月1度、「役員研修会」の一環(これまでに3回支援済み)として、またボランティア活動として、他の診断士と共に支援活動を行っている(本年12月に完成予定)。