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青色申告決算書の損益計算書の項目に「減価償却費」というのがありますが、よく意味がわかりません。
はじめて決算をする際など、減価償却の意味がわかりづらいと思います。
事業で使用している建物・機械・車両等の有形固定資産は、使用や時の経過とともにその資産価値が減少します。その減少した分をお金に換算して、貸借対照表の該当項目から控除したり、損益計算書の費用に計上したりします。
減価償却費というのは商品の仕入や消耗品と違って目には見えない費用です。
たとえば100万円の商用車を購入したとしましょう。1年後その価値は100万円のままかといえば、そうではありませんよね。80万円の資産価値になっているとしましょう。この場合、車を購入した年度の貸借対照表の「車両:100万円」となっていたものが、翌年度は「車両:80万円」と表記することになります。
さらに損益計算書の「減価償却費」の欄に資産価値の減少分20万円を計上します。
すると、これは費用ですので利益減少の要因になります。しかしながら一方でこの費用は誰に支払いますか?
誰に払うわけでもなく事業主の手元に残るもの(内部留保金)となります。
このお金は次回の新車両購入費に当てるのが一般的です。