和泉明店街(沖縄タウン)ネット販売支援
田村 亘
和泉明店街は、平成17年3月に「沖縄」ブランドを活用し、商店街全体を“沖縄タウン化”で活性化に成功した商店街です。和泉明店街は各種イベント企画や交渉を行うために、株式会社沖縄タウンを設立しました。商店街と一体となった活動を展開しています。
1.沖縄物産のインターネット販売
商店街のさらなる活性化と、株式会社沖縄タウンの直営店、沖縄専門店「いじゅん」の売上向上のため、「いじゅん」で取り扱っている沖縄物産をインターネットで販売する要望がでてきました。そこで、システム構築を中津留会員、岡崎会員、田村会員の3名で支援しました。
2.インターネット販売開始までの道のり
インターネットショップを開店する方法は、(1)楽天やYahooショッピングなどのショッピングモールに出店する方法、(2)自前でショッピングカートシステムを構築する方法に大別されます。和泉明店街の場合は、商店街(沖縄タウン)の活性化という大きな目的もあったため、サイト構築に自由度がある自前で構築することになりました。
ショッピングサイト構築にあたり、最初は、開店までの期間短縮と初期コストを低減化するため、簡単かつ比較的安価に構築できるASPサービスの利用を提案しました。しかし、ショップ運用を検討していく中で、受発注業務を担当する「いじゅん」販売員(商店街店主の奥様達が担当)のパソコンスキル等に考慮が必要との意見がありました。このため、商品紹介は沖縄タウンの既存HPを改造し、注文は電話またはFAXで受け付ける形に決定されました。
沖縄タウン既存HPのコンテンツ改造は、商店街の若手有志(理事の御子息)に協力をお願いし、コストをかけることなくお中元向けの“沖縄タウンネットショップ”を開始することができました。
3.今後の課題
2010年11月19日には、ASPサービスを利用したインターネットショッピングサイト(http://okinawa-town.shop-pro.jp/)が構築でき、本格的なネットショップ運営を開始しました。
今後は、「沖縄タウンらしさ」をよりうちだすためにデザイン変更、沖縄タウンオリジナル商品(セット)の開発や店長BLOGによる情報発信などを行っていく予定です。あわせて、情報セキュリティ意識の向上やパソコン操作知識の向上を図るための研修(勉強会)の開催も検討しています。