第28回杉診サロン報告書(コンサルティングの現場ですぐ使えるFacebook活用術)
今回は、中小企業診断士の大森 渚氏から、「コンサルティングの現場ですぐ使えるFacebook活用術」について講演していただきました。女性の感性と豊富な実践事例に基いて分かりやすく説明され、とても好評でした。講演内容は、以下のとおりです。1. Facebookの現状2012年11月12日における日本のFacebookユーザー数は、約1,600万人(人口の12.96%)で、利用者は25-34歳が一番多く、18-24歳、35-44歳が続いています。(主要ソーシャルメディア比較)
匿名/実名 | 開放的/閉鎖的 | 気軽さ | 関係構築性 | 即時性 | |
Mixi | 半々 | 閉鎖的 | △ | ○ | △ |
匿名中心 | 開放的 | ◎ | △ | ◎ | |
実名中心 | やや開放的 | ○ | ◎ | ○ | |
ブログ | 実名中心 | 開放的(閲覧・コメントのみ) | △ | ○ | △ |
2. Facebookのメリット・デメリット
一般的に言われているメリット | 一般的に言われているデメリット |
1)無料でプロモーションができる2)様々な人とのコミュニケーションが簡単3)リアルタイムで情報を伝えられる4)ホームページへの誘導手段ができる | 1)運営・管理に手間がかかる2)自分のプライバシーが守れない危険性あり3)個人情報、営業秘密流失の危険性あり4)批判・誹謗中傷を受ける危険性あり |
(士業におけるメリットとデメリット)
(デメリット)1)投稿内容のリスク(仕事のミス後、能天気な内容を投稿した等)2)「いいね」のリスク(友人の病気等シビアな内容に「いいね!」を押してしまった等)3)チェックインのリスク(訪問先がばれた等)
4)タグ付きのリスク(飲み会での写真公開等)
5)友達申請のリスク(面識ない人に出した等)
3. Facebookの特徴・ページ・機能
自分の実名・顔写真を公開するのが基本
1)各自が情報に責任を持つため、ある程度の信頼性が保たれる
2)投稿内容で人間性を判断され、誹謗中傷やトラブルが少ない
人間関係が「見える化」
その人がどのような人とつながりがあるかがすぐ分かる
Facebookの主なページは、(1)プロフィールページ(個人)、(2)Facebookページ(企業・団体ページ)、(3)グループ(コミュニティ)です。
(1)プロフィールページ(個人ページ))と活用事例
(2)Facebook(企業・団体ページ)とグルー
1)企業の強みを写真で伝える(技術力の高さ、商品の品質)
2)「普段みえない部分」を見せる(製造現場や商品開発の様子等)
3)タイムリーな情報・細かい情報を掲載する(留意点:放置しないよう、更新を続ける)
1)「目的」を明確化(何のために使うか)
2)「内容」を明確化(何を伝えたいのか)
3)「ターゲット」、「集客方法」の明確化
4)「売上へのプロセス」(売上につなげるか)
5)「社内の体制」確立(継続的に運用する)
(3)グループ(コミュニティ)
1)いわゆるコミュニティです2)「公開」、「非公開」、「秘密」の区分(特徴的な機能)
1) 「いいね!」ボタン(相手への共感を示す)2)シェアボタン(コメントを他人に伝達)
3)コメント(コメントを残す)
4.コンサルティング現場でのFacebookの活用方法
ビジネス現場でもっと効果的に活用 | Facebook活用全体の留意点 |
1)「人」、「写真」を前面に出す2)ユーザーが参加できるようにする3)定期的に均質な情報を流す4)ユーザーにメリットある情報をながす | 1)個人:情報公開は自己責任で2)企業:トラブル想定しガイドラインを作成3)ソーシャルメディアは生き物(ペット)と同じ4)発言時は「1,000人の前で言えるか」基準 |
5.まとめ
1)Facebook活用のメリット/デメリットを把握し、効果的な運用をする
2)「いいね!」 、「シェア」、「イベント」、「グループ」等Facebook機能を活用する
3)Facebookを個人として運営する場合、他ユーザーは写真、文章で判断する
4)Facebookを企業として運用する場合、事前準備をしっかり、方向性を確立する